アセアンの経済的な結びつきが一層強化されたことが,順調な経済成長と相まって東南アジアへの進出が日に日に注目されています。
その中でもベトナムは政治的な安定,良好な治安,経済成長,豊富な人材が好感され魅力的な投資先になっています。
ベトナムには気質・文化・経済などで比較される二大都市がありますが,ハノイは政治の中心で重工業が多く,ホーチミン市は経済の中心で軽工業が多いと言われます。気候や暮らしやすさという点では,私見ではありますがホーチミン市に利があるのではないかと思います。
UNIKA-VIEPANがあるタントアン輸出加工区はホーチミン市7区に 所在します。ホーチミン市で最初のそして最も成功した輸出加工区で,約300ヘクタールの土地に古くから多くの日系企業が操業しています。
タントアン輸出加工区には以下のような利点があります。
①ホーチミン市1区中心部からわずか5Kmほどの近郊にある ②市内から近く通勤に便利なため優秀な人材が集まり易い ③港湾施設や空港が近くにあり,物流に関わる時間,コストが最小限で済む ④7区はベトナムで最もインフラの整備されたモデル地区で外国人居住区としても発展している
タントアン輸出加工区の12番通り(敷地面積6,000m2,建屋面積6,000m2)と,15番通り(敷地面積4,000m2,建屋面積3,000m2)にあります。
1m2当たりの耐荷重は1階が約1.5トン~で2階が約500キロのため,重量のある機械を使用する場合は1階をご利用いただくことになります。機械や電子部品
の組み立ては2階でも可能です。年々設計業務やプログラミング業務での事務所利用の引き合いが増えているため,100m2以下の事務所用スペースを増やしています。
ホーチミン市の中心部である1区を中心として,1区を取り囲むように7区,2区,9区,ビンタン区などで開発が進んでいます。7区はどこからもアクセスが良く,ベトナム国内でも最も地価の高い工業団地の一つです。郊外にある工業団地では優秀な人材の確保に支障がありますが,タントアン輸出加工区であれば,立地が理由で人が集まらないという問題は起こりえません。
近い将来には7区の南にあるニャーベー区に工業団地や港湾設備を集約する計画が進められています。近隣の高速道路,新空港,地下鉄の計画はタントアン輸出加工区の価値をさらに高めることが期待されます。
UNIKA VIE-PANはレンタル工場から事業を開始しましたが,蓄積したノウハウと人脈を活用したメリットをさらに多くの皆様に還元したいという思いから,創業の地であるタントアン輸出加工区の外に足を踏み出して,全国に展開することにいたしました。当面は自社で不動産を所有せずに皆様がご選択した物件を弊社が賃貸契約を代行し,ご提供するサービスは弊社の強みであるマネジメントサービスに特化いたします。
ホーチミン市の市街だけではなく,ハノイ,ダナン,地方都市などお好きな場所に事務所を設けることが出来るようになります。
※輸出加工区外では製造以外の業務のみ行うことができます。
ベトナムでもシェアオフィスやコワーキングスペースでの勤務スタイルが認知されてきました。報酬への不満やスキルアップなど理由は様々ですが,社会が転職に寛容なために離職率が高く,経済成長の中で特にナレッジワーカーの人材不足がこれからも続くことを考えると,如何にして優秀な社員を採用し,そして繋ぎ留めるかということが課題となっています。自由で都会的な勤務スタイルは都心部での労働環境にこだわりを持つ社員に対して会社の魅力を訴求する大きな強みになるに違いありません。
社員が勤務するオフィスとしてだけではなく,輸出加工区内にある事務所の支店として,あるいは営業活動をする際の拠点・顧客との打ち合わせスペースとしての活用方法も考えられます。
弊社の特徴は「法人化せずに入居できること」です。弊社の一事業部として進出時には会社設立費用を節約でき,入居中は間接業務を弊社が代行しますので,労務費用を節約できます。また,法規の行間を読まなければならず,人脈と経験が物を言う人治主義のベトナムでの手続きから解放され,直接業務に専念することができます。さらに,進出は簡単ですが撤退が難しいベトナムで,万が一の場合にもそのリスクを失くすことができます。弊社の工場内でも一般的なレンタル工場のようにそのまま法人化することもできますので,将来会社設立をお考えの場合にも対応可能です。
法人化して入居することのメリットは,施設や警備・清掃などのサービスを共用することで経費を削減できる点にあります。法人化せずに入居することのメリットは,上記はもちろん,必要悪としての非正規の手数料を他の入居企業と案分することで費用を最小限に節約出来ること,そして最大の利点はお客様に法人税の納税義務が発生しないところにあります。
法人化せずに入居すると次のような手続きは弊社が行います。①会社設立(業務ライセンスの取得),②会計・税務監査,法人税の納付,③環境・消防・労働・税関・その他の監督官庁への対応。つまり,会社が存在することで発生する手続きや報告は弊社が行います。
また,間接業務である人事・総務・経理・輸出入・施設管理などの各種業務を代行します。お客様の業務に関連して個別に発生するものに関しても可能な限りお手伝いをさせていただきます。
※入居企業の活動状況によって賦課・徴収されるもの,法規や当局の指示によりかかる費用は当事者であるお客様にご負担いただきます。
毎月ご請求するものは,①賃貸面積当たりの建物利用料,②賃貸面積当たりの管理業務基本料,③従業員の人数に比例した共用施設利用料,④経費総額に比例した生産額比例管理費,⑤お客様がご利用になった経費の総額です。
建物利用料,管理業務基本料,共用施設利用料,生産額比例管理費が弊社の収入となる部分で,お客様がご利用になった経費は弊社が支払業務を代行し,翌月に請求します。
入居企業が所有しているか,もしくはこれから調達する材料を弊社に無償供給し,弊社内の工場で加工します。いわゆる委託加工貿易です。完成した製品は多くの場合日本へ返送されます。製品をそのまま販売先に向けて輸出することも,ベトナム国内に販売することも可能ですが,委託加工契約を完了するために商流上は入居企業様の所在地(通常は日本)に返送する手続きが行われます。
以前は日本から材料を輸入して,完成品を日本へ送り返すことがほとんどでしたが,ベトナムへの日系企業の投資が進んだ昨今では,材料をベトナムで調達したり,製品をベトナム国内に販売するケースが増えてきました。
VIE-PAN TECHNO PARK(ビーパン テクノパーク)はホーチミン市が裾野産業育成のためにスタートした国家プロジェクトです。日本の中小企業の進出を促すため,ホーチミン市政府と政府機関であるHEPZA(ホーチミン市輸出加工区・工業団地管理委員会)が支援しています。
国営不動産開発会社IPCが出資したヒップフック工業団地株式会社とユニカホールディングス株式会社が中心となって設立した日越中小企業工業団地株式会社が共同出資して設立されました。運営方式はUNIKA VIE-PANを参考としていて,同じ形態のレンタル工場であるグループ会社のUNIKA VIE-PANはベトナム政府機関とも良好な関係を築いています。
輸出加工区外で実施できる業務は,製造・加工を伴わない設計・プログラミング・コンサルティングなどの業務に限られます。弊社がご提供するサービスは原則として輸出加工区内でのサービスと同等のものになりますが,不動産の賃貸を行わないため,サービス料は建物利用料と共用施設利用料を除いたものとなります。
※ ベトナム法人との契約の際はVAT(付加価値税)10%がかかります。
※お客様が新しい業務を開始する場合,未取得の業務ライセンスは速やかに登録を行います。